それって当たり前?

日々感じたことを徒然に。

おっ母ちゃんはどこ?

昨晩「志村動物園」を、必ず観ると決めていたので、録画もしておいて観た。
ぶさかわ犬の「わさお」(秋田犬)の飼い主さんの「遺言」をテーマにしていたからだ。
 
ゆっくりと観てはいられなかったけれど、動けなくなったのは、飼い主の菊谷さんが亡くなってから一週間後のわさおの様子だった。
縁もゆかりもない私が見ても菊谷さんを探している、待っている様子だとわかる。
 
いつも一緒に乗っていたのが軽トラックだったので、関係のない軽トラでも、道路を走り去るのが軽トラなら吠えていた。
「おっ母ちゃん!おっ母ちゃん!」
と呼んでいたんだと思います。
 
その様子を観ていて、涙が止まらなかった。
こうしてキーボードを打っていても自然に涙が溢れてくる。
 
「亡くなる」の意味が解らない動物にどう説明してやれるだろう、私ならどうするだろう?
と、家にもいる15歳になる牡猫のことを思いながら考える。
飼い主とは、そういうものだろうと心配する。
 
絶対に最期まで面倒をみる、飼い主の自分がいない不安、心配、寂しさを絶対に感じさせない、
といつも思っている。
猫を飼い始めてできなくなったことが長期の旅行と、長時間の外出(特に夏場)。
でも、全然苦痛に思わない。
私の楽しみと猫の不安を比べたら、私の楽しみなんて大したことではない。
猫が、
「信頼してる!あなたを待ってた!」
という表情を真っすぐ向けてくる時、
「大丈夫、信じてね!」
と、約束している。
あの、安心した表情こそ飼い主と、猫との絆が深まる一瞬一瞬なのだから。
 
何故か、猫が家にやって来る前までに、旅行は思いっきり楽しんであった。
家族の承認を得て、一か月とかの旅行や滞在も経験済みだった。
だから、今は行っても日帰り。
猫の気持ちが大事なのでそれで十分。
 
と、いう猫との関係なので、わさおのことが、気持ちが手に取るようにわかる。
菊谷さんがわさおを心配する気持ち、遺言を残す気持ち、両方共痛い程分かる。
自分がわさおより一日でも長生きできれば何の問題もないけれど、わさおが残されるとなったら、
私も、できる限りの準備をするだろうと。
 
わさお、おっ母ちゃんは、わさおが、家族がいないと生きていけないと知ってて「家族」を選んで
いってくれたね、いつも「つばき」が傍にいてくれてるよ。
わさおが寂しがって食事しなかったり、痩せてしまったりしたら、
「こら~、わさおご飯食べろ~!」
って叱られるよ、おっ母ちゃんの声聞こえるでしょ!?
おっ母ちゃんに心配かけないで、元気になるのがわさおの仕事、みんなを、鰺ヶ沢を、元気にしたい、と言ってたおっ母ちゃんへの恩返しなんだよ。

伝わるかな、わさお
ご飯食べて、誰とでも散歩して、つばきと仲良くね!

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動物を愛し、愛された人生って奇跡なんですよね・・・。
わさおのこと、ありがとうございました。
菊谷節子さんのご冥福をお祈り致します。

 

 

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